名古屋周辺でスウェーデンハウスを建築するにあたって、住宅ローン・土地探し・内装・外観・外構などで悩む様子を綴る20代夫婦のブログです。プランは、SAKITATE!

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【5日目】配筋検査・ベースコンクリート打設

2015年05月29日

スウェーデンハウス建築日記

どうも、夫のくーへいです。

昨日までで工事は配筋までが終了していました。
それでは早速、次の工事を見て行きましょう!

配筋検査

配筋は基礎でも重要な工程だ、というお話を前の記事でさせていただきました。
重要な工程ゆえに、現場監督だけでなく、スウェーデンハウス側の工事担当の方が、きちんと図面通りに配筋されたのかを確認する、「配筋検査」というものがあります。
使用する鉄筋の太さは正しいか、数が少なくなっていないか、正しい場所に配置しているかをチェックします。

我が家でも当然行われまして、結果を電話で聞かせていただきましたが、「大変きれいに配筋されていました!」とのことで安心です。
確かに写真で見てもキレイ…だと思います!笑

布基礎とベタ基礎について

さて、ここでちょっと豆知識なのですが、単に基礎と言っても2つの工法が存在します。
それが、「布基礎」と「ベタ基礎」です。

簡単にいうと、「布基礎」は壁や柱のある部分だけ基礎を打つ、「ベタ基礎」は建物全体に基礎を打つ、という違いがあります。
こういう説明をすると、おそらく「ベタ基礎の方が優れている!」と思われるでしょう。
多くのハウスメーカーが「ベタ基礎が優れている」と思わせようと躍起です。

実際には「布基礎」と「ベタ基礎」は一長一短であり、優劣は存在しません。
もっと詳しく言うと、地盤によって適切な基礎を選択しなければ、適切な強度を確保できません。

個人的な覚書も兼ねて、以下にそれぞれの特徴を記します。
(専門家ではありませんので、内容は保証できません。参考程度にご覧ください)

布基礎の特徴

「布基礎」は「T」という字を逆さまにしたようかなたちをした基礎です。

良い点

基礎に高さを出しやすく、その分、上からの重圧に耐えやすくなります。
地震の縦揺れに強いです。
コンクリートの量は少ないので、材料費は安く済みます。

悪い点

弱い地盤に採用すると、家が傾きやすくなってしまいます。
また、基本的にはコンクリートを3回打つ必要があるため、人件費がかかります。

ベタ基礎の特徴

「ベタ基礎」は、地面全体に基礎を打ちます。

良い点

基礎が横でつながっているため、地震の横揺れに強いです。
比較的弱い地盤であっても家が傾きにくい構造です。
基本的にはコンクリートを2回打てばいいので、人件費が安く済みます。

悪い点

面で重圧に耐えますので、一点に集中して負荷がかかると簡単に割れます。
コンクリートの量が多くなるので、材料費が高くなります。

なぜベタ基礎を押すメーカーがあるのか?

※これは本当に個人的な見解ですので、参考程度にお願いします。

ベタ基礎は、コンクリートを打つ回数が減るため、人件費が安く、工期が短縮できます。
そして何より、布基礎と単純に比較するとなんだか優れて見えますよね。
「ベタ基礎=頑丈」というイメージを定着しやすく、材料費という名目で価格を盛ることができ、かつ工期が短縮して回転率が良くなります。
ビジネスという視点でいえば、これほど効率的な工法はないのでしょう。

僕個人としては、建物自体の工法や地盤の固さを考慮せずに、「ベタ基礎は強いですよ!」というメーカーは信用できません。
鉄筋コンクリートである時点で、大変強い構造であることを聞くこともあります。
面よりも点や線で支える構造の建物工法で、地盤も強いにもかかわらず、費用が高い「ベタ基礎」を採用するのは無意味だと思うのです。

メーカーのホームページを見てもらえればわかるのですが、スウェーデンハウスは基礎の施工方法には全く触れていません。
これは、その環境によって施工方法が変わるためです。
「私たちのメーカーはベタ基礎を採用しているので地震に強い構造です!」という宣伝文句は、施主をミスリードして無駄な施工費を搾取しているように感じてしまいました。

随分話がそれてしまいましたね!工事の状況に戻りましょう!

ベースコンクリート打設

これで配筋も終わり、コンクリート打設に移るのですが、コンクリートの打設も2種類の方法があります。
これは「布基礎」でも「ベタ基礎」でも言えることですが、地面に対して平らな部分をベースコンクリート、垂直な部分を立ち上げコンクリートというのです。
この2種類のコンクリートを1回で打設する方法(1度打ち)と、2回に分けで打設する方法(2度打ち)があります。

これに関しては、1回に打設する方が強度が増し、保守性でも優位であることが言えるようです。
しかしながら、2回に打設しても家の構造に不安が出るほど強度に問題があるわけではありません。
それは、何十階建てのマンションが1日でコンクリートを打っているわけではない事を聞いてなんとなくしっくりきました。

基礎の1度打ちは技術的にも難しく、高価な用具が必要で、どの業者でも行える方法ではありません。
また、逆さまにした「T」が基礎の形のわけですから、隅々までコンクリートを行き渡らせるのは難しいのです。

基礎は失敗が許されませんので、僕は失敗する確率の高い1度打ちをわざわざ採用するよりも、2度打ちを採用している方が安心に感じます。
もちろん、1度打ちに自信があり、実績もある業者であれば、是非1度打ちをしてもらってください!
より強固な基礎が出来上がるはずです。
しかし、たとえ自分の家の基礎が2度打ちでも落胆することはありません。
十分な強度が出ているはずです。

再び話がそれてしまいました…。
(なっちゃんに怒られてしまいます。笑)

残念ながら、ベースコンクリート打設時点での画像がありませんので、1つ先の工程まで終わった写真になりますが、以下をご覧ください!

DSC_0673 - コピー

グレーの部分は型枠で、その下にある少し厚みのあるコンクリートが、ベースコンクリートです。
結構な厚みですね!
これから我が家を支えてくれるコンクリートたちです。笑

まとめ

今回の記事は少し長くなってしまいました!

家の基礎って大事な部分なのに、よくわからない部分が多いですよね。
施主自らがある程度知識をつけておくのも必要なのかもしれない…と思います。

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